目次
事業開発は、市場の課題を見つけ、提携や検証を通じて新しい事業を立ち上げて育てる仕事です。平均年収736.8万円・求職者1人あたり何件の求人があるかを示す割合。1を超えると求人の方が多い状態。 詳しく見る0.54倍という統計は「企画・調査担当」という広い区分の参考値で、事業開発だけを切り出した数字ではありません。営業や企画からの転身が主流の職種のため、この記事では営業との違いと目指し方まで含めて整理します。
この記事でわかること
- 実際の仕事内容と、営業との役割の違い
- 年収の参考値と、大手・スタートアップの環境の違い
- 任される段階と失敗時の評価を見分ける8つの確認項目
こんな人向け営業・企画・スタートアップなどの経験があり事業開発へ職種を広げたい人と、これから事業開発を目指す人。
30秒で分かる事業開発・新規事業
ひらめきの仕事に見えて、実際は検証の設計と地道な交渉で事業を形にする実務の仕事です。
事業開発の全体像
社外の課題・提携先と社内の資源をつなぎ、事業が立ち上がる形を作ります。
この図で分かること:
- 事業開発は、社外の提携先と社内の資源をつないで事業を作る仕事
- 課題を見つけ、小さく試して、広げるかを判断する循環を回している
- 大手かスタートアップかで、使える資源と決断の速さが変わる
事業開発の実際の仕事内容
市場の課題を見つけ、提携とチームを組み、小さく検証しながら新しい事業を立ち上げる仕事です。今ある商品を売るのではなく、売れる仕組みと座組みを作る職種です。
事業会社の新規事業担当の代表例です。事業の段階と交渉の予定で時刻と比率は変わります。
事業開発の流れと一日の時間の使い方の代表例です。事業の段階と会社で変わります。
求人で聞くこと求人では、検証の予算を誰がどう決めるかと、うまくいかなかった事業がどう評価されたかを聞くと、環境の見当がつきます。
事業が育つ4つの段階
見つける・組む・試す・広げるの循環が、事業開発の仕事の中心です。
事業開発の年収と評価される経験
統計上の平均年収は736.8万円(企画・調査担当の参考値)です。会社の規模とフェーズで差が大きく、数字を持って外部と組んだ経験が評価されやすい職種です。
数字で見る事業開発・新規事業
対応する公的職業分類の全国統計を、需要と働き方の入口として確認します。
令和7年賃金構造基本統計調査による全国平均
所定内実労働時間
職業分類に対応する平均
令和6年度。求職者1人に対する求人数の目安
令和6年度。ハローワーク求人統計の月額
※job tag掲載の対応職業分類(企画・調査担当)による全国統計です。勤務先の種類や個別求人の条件を示すものではありません。
数字の見方倍率0.54倍は、求職者に対して公開求人が少ないことを示す水準です。事業開発の募集は民間の転職サービスや紹介経由も多く、公開求人だけでは門戸の広さを測れません。
年代別の平均年収
同じ公的職業区分で働く人の平均年収を5歳刻みで示します。個人の昇給曲線ではありません。
グラフを読み込んでいます。数値は下の表でも確認できます。
数値表を見る
| 項目 | 平均年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 408.3 |
| 25〜29歳 | 530.0 |
| 30〜34歳 | 644.4 |
| 35〜39歳 | 709.7 |
| 40〜44歳 | 746.1 |
| 45〜49歳 | 789.0 |
| 50〜54歳 | 922.4 |
| 55〜59歳 | 956.9 |
年収の読み方20〜24歳の約408万円から55〜59歳の約957万円まで上がり続ける形です。ただしこれは企画・調査職の広い区分の値で、事業開発の報酬は会社の規模・フェーズ・成果への関わり方で大きく変わります。
※個人の昇給を保証するものではありません。職業区分全体の平均で、勤務先の種類や資格で差があります。
立ち上げ・提携・拡張、事業開発の3領域の違い
ゼロから作る仕事・外と組む仕事・軌道に乗せて広げる仕事と、事業の段階が違います。同じ「事業開発」の求人でも、どの段階を任されるかを最初に確認します。
立ち上げ・提携・拡張の3領域を比べる
| 比較 | 新規事業の立ち上げ(0→1) | アライアンス・提携 | 既存事業の拡張(1→10) |
|---|---|---|---|
| 主な仕事 | 課題を見つけ検証して事業の種を作る | 他社と組んで新しい価値を作る | 軌道に乗った事業を大きく育てる |
| 仕事のリズム | 検証ごとに小さな山を繰り返す | 交渉の進み具合に合わせて動く | 数値目標に沿って計画的に動く |
| 求められる力 | 仮説を立てて試す構想力と行動力 | 条件と役割分担を設計する交渉力 | 数値管理と再現性を作る力 |
| 求人で聞く | 検証の予算と裁量の範囲 | 提携の決裁を誰が行うか | 目標数値と使える資源の量 |
選び方の軸同じ「事業開発」の求人でも、事業の段階が違えば日々の仕事は別物です。どの段階の募集かを最初に確認します。
段階によって、日々の相手、成果が出るまでの時間、評価のされ方が変わります。どの段階を担当するかで、身につく経験の中身が決まります。
大手・スタートアップ・商社系、働く会社の違い
使える資源の量と、決まるまでの速さが違います。ブランドと資本を使って動くか、少人数で速く回すかが会社の環境で変わります。
大手・スタートアップ・商社系を比べる
| 比較 | 大手企業(新規事業部門) | スタートアップ(BizDev) | 商社・コンサル系 |
|---|---|---|---|
| 使える資源 | 資本・ブランド・既存顧客が使える | 資源は少ないが決断が速い | 事業投資の仕組みと人脈が使える |
| 仕事の進み方 | 承認プロセスを通しながら進める | 少人数で検証と方向転換を繰り返す | 案件単位で投資や提携を組み立てる |
| 経験の積み方 | 大きな座組みの動かし方を学べる | 事業の全工程を速く経験できる | 投資判断と事業の目利きが磨ける |
| 求人で聞く | 過去の新規事業の続き方と撤退基準 | 資金の状況と任される役割の広さ | 事業への関与が投資側か運営側か |
職場選びの結論会社の環境で、使える資源と決断の速さが変わります。どちらの環境で事業を作りたいかを軸に比べます。
事業開発に向いてる人・向いてない人の特徴
答えのない問いを楽しめるなら適性があります。ただし成果が出るまでの長さと、検証がうまくいかない時期の孤独があり、組織の評価の仕方で続けやすさが変わります。
続けやすさを、行動と職場条件で確かめる
向いているサインだけでなく、同じ強みが負担へ変わる条件も確認します。
不便や不満の中から、事業になりそうな課題を探すのが好きですか?
まず試す日常の不便を10個書き出し、お金を払う人がいるかを考えてみる立場の違う相手に構想を語り、協力を取り付けられますか?
まず試す身近な企画に、相手の役割を提案しながら人を誘ってみる完璧な計画を作るより、小さく試して直す進め方ができますか?
まず試す考えたアイデアを、1週間でできる最小の形で試してみる検証を重ねても形にならない期間が続き、短期の達成感を得にくい仕事です。
外部との交渉と社内の説得を同時に進める板挟みの負荷があります。
検証の結果次第で事業をたたむ判断があり、気持ちの切り替えが求められます。
続けやすさの判断三つすべてが得意である必要はありません。続けたい行動があり、検証を支える文化のある組織を選びます。
診断結果は適性を断定しません。診断経由では、該当する1タイプの理由だけを記事冒頭に表示します。
事業を作る環境の選び方
イメージではなく、使える資源・決断の速さ・失敗の扱われ方まで確かめて選びます。
正解のない事業案を試し続ける消耗、社内の説得と外部との交渉を同時に進める板挟み、検証がうまくいかない時期に成果を問われる孤独。こうした負荷は、検証の設計自体を評価する文化、意思決定者との距離、一緒に考える仲間の存在が変わると軽くなる場合があります。
事業開発に向いてる人の特徴
- 顧客の不便や業界のゆがみから、まだ言語化されていない課題を見つけ、事業の種として考えられる人。
- 情報がそろわない段階でも仮説を置き、検証のために小さく動いて次の判断材料を集められる人。
- 市場、開発、営業、経営などで見ているものが違う相手にも、構想の価値を翻訳して協力を得られる人。
- 期待した反応が得られなくても、撤退や方向転換を失敗で終わらせず、次の打ち手に学びを活かせる人。
事業開発に向いてない人の特徴
- 決まった手順や前例がないと着手しにくく、仮説の段階で動き出すことに強い負担を感じる人。
- 成果の基準が途中で変わる状況よりも、担当範囲と評価指標が明確な仕事で力を発揮しやすい人。
- 複数部署や社外パートナーの利害をすり合わせるより、自分の専門領域を深く磨き込むことに集中したい人。
- 試した施策をやめる判断や、時間をかけた構想を白紙に戻す場面を受け止め続けるのが難しい人。
当てはまっても、力が足りないという意味ではありません。前例のある業務を確実に回す力は業務改善やプロジェクト管理に、専門性を深める力は商品企画やマーケティングに活かせます。自分が成果を出しやすい環境から、別の適職を探してみましょう。
事業開発から転職するなら — 強みで選ぶ次の仕事
事業開発で培った課題発見、仮説検証、関係者を動かす力は、構想を形にして改善を続ける仕事で活かせます。
曖昧な顧客課題を整理し、提供価値の仮説に変える力 → プロダクト企画・サービス企画
顧客の声と市場の変化をつなぎ、新しい機能やサービスの優先順位を決める仕事で活かせます。
小さく試し、反応から次の打ち手を組み立てる力 → マーケティング・グロース担当
施策を検証しながら、顧客に届く伝え方や利用を広げる仕組みを改善する役割と相性があります。
立場の異なる関係者をつなぎ、合意をつくる力 → アライアンス担当・パートナーサクセス
自社と協業先の目的をすり合わせ、双方に価値のある取り組みを前に進める場面で強みになります。
構想を実行計画に落とし、進行上の論点を解く力 → プロジェクトマネージャー・業務改善
関係部署の作業を整え、課題を一つずつ解消して施策や業務の実行精度を高める仕事へつながります。
どれが自分に合うかは、無料3分の適職診断で強みから絞れます(登録不要)。上の診断ボタンから確認できます。
事業開発の求人票で確認する8項目
職種名だけでなく、任される段階、意思決定者との距離、失敗したときの評価を質問へ変えて確認します。
求人の言葉を、8つの確認質問へ変える
あいまいな求人文言を、入社後の仕事と環境が見える質問へ変えます。
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求人にある言葉新規事業の立ち上げメンバー募集
企業へ確認する質問事業案はどこまで決まっていて、どの段階から任されますか?
答えから分かること任される段階
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求人にある言葉裁量が大きい
企業へ確認する質問検証の予算はいくらまで自分の判断で使えますか?
答えから分かること裁量の実態
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求人にある言葉経営直下のポジション
企業へ確認する質問意思決定者と直接議論できますか?決裁は何段階ありますか?
答えから分かること意思決定の速さ
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求人にある言葉失敗を恐れない文化
企業へ確認する質問うまくいかなかった事業の担当者は、その後どう評価されましたか?
答えから分かること失敗時の評価
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求人にある言葉新規事業への投資を強化中
企業へ確認する質問新規事業に使える予算と人員は、どれくらい確保されていますか?
答えから分かること組織の本気度
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求人にある言葉アライアンス推進
企業へ確認する質問提携の相手はどんな企業で、交渉はどの段階まで進んでいますか?
答えから分かること仕事の中身
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求人にある言葉営業経験が活かせる
企業へ確認する質問営業部門と事業開発の役割はどう分かれていますか?
答えから分かること職種の実態
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求人にある言葉経験者優遇
企業へ確認する質問立ち上げ・提携・拡張のどの段階のどんな経験を想定していますか?
答えから分かること求められる実務の水準
比較の結論同じ言葉でも、答えが違えば組織は別物です。任される段階・裁量・失敗の評価まで答えられる求人を比べてください。
営業との違い・目指し方Q&A
営業が今ある商品を売る仕事だとすれば、事業開発は売れる仕組みと座組みを作る仕事です。営業・企画からの転身が主流のため、経験の言語化と合わせて整理します。
営業との違い・目指し方の現実
職種名のイメージで判断せず、役割の違いと評価のされ方を分けて確認します。
Q営業と何が違いますか?
営業は今ある商品やサービスを顧客へ売る仕事で、事業開発は売れる仕組みや提携の座組みを作る仕事です。ただし実際の境界はあいまいで、営業の名前で事業開発に近い仕事をする場合もその逆もあります。求人票の職種名ではなく、日々の業務の中身で判断してください。
Q未経験から事業開発になれますか?
職種としては、営業・企画・コンサルティングなどからの転身が主流です。社内の新規事業公募や兼務から始める道もあります。全くの未経験で外部から入るのは狭き門のため、今の仕事で数字や提携に関わる経験を作ってから動く方が現実的です。
Qどんな経験が評価されますか?
数字を持って外部と組んだ経験が評価されやすいとされます。売上目標を持って顧客と交渉した、他社との協業を形にした、小さくても企画を立ち上げたなどの経験です。規模の大きさよりも、自分がどの役割を担い、何を判断したかを具体的に言語化できることが重要です。
Q失敗したら評価が下がりますか?
組織によります。結果だけで評価する組織もあれば、検証の設計と学びの質を評価する組織もあります。新規事業は撤退を織り込んだ仕事のため、うまくいかなかった事業の担当者がその後どう処遇されたかを面接で聞くと、組織の文化が分かります。
Q経営企画との違いは何ですか?
経営企画は会社全体の計画と管理を担う参謀役で、事業開発は特定の事業を外部と組みながら立ち上げて育てる実行役です。会社によっては同じ部署が両方を兼ねる場合もあります。社内向けの調整が中心か、社外との交渉が中心かが見分ける目安になります。
応募判断の基準「事業開発になれるか」と「その組織で事業を作れるか」は別の問いです。自分の経験と組織の評価文化を分けて考えます。
出典・免責
年収と求人統計は公的職業区分の参考値であり、個別求人の提示額や将来の採用を保証しません。適職診断のスコアとタイプ別理由は当サイト独自算出で、採用可能性や成功確率を示すものではありません。
すべての出典と参考資料を見る
- 参考資料:厚生労働省 job tag トップ
- 職種・適性の分類:当サイト編集部が上記資料を基に整理
GLOSSARY
この記事の用語ミニ辞書
用語集を五十音から探すRPG TYPES
事業開発・新規事業に向いている診断タイプ
事業開発・新規事業が求める働き方に、考え方や行動の傾向が近いのは次の3タイプです。
94%
炎属性
烈火バーサーカー
熱量で周囲を鼓舞する
行動力88が持ち味のタイプです。
#2
94%
炎属性
爆炎アサシン
一点集中で仕留める
この3タイプの中では情熱が最も高いタイプです。
#3
93%
風属性
旋風ローグ
状況で型を変える
この3タイプの中では柔軟性が最も高いタイプです。
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