目次
金融・保険営業は、顧客の結婚・住宅・教育・老後などの予定と、必要なお金を時系列で描いた計画。 詳しく見るを聞き取り、保険や金融商品を組み合わせて提案する仕事です。平均年収は540.6万円、求職者1人あたり何件の求人があるかを示す割合。1を超えると求人の方が多い状態。 詳しく見るは8.31倍の参考値ですが、募集が非常に多い背景には成果報酬型の給与体系と定着の難しさがあり、その構造を知らずに入ると続きません。
この記事でわかること
- 実際の仕事内容と、金融・保険営業の一日の流れ
- 年収カーブの独特な形と、成果報酬型の給与体系の見方
- 見込み客の集め方と給与体系を見分ける8つの確認項目
こんな人向け営業の実務経験があり成果報酬型を検討している人と、これから金融・保険業界を目指す人。
30秒で分かる金融・保険営業
売る力が問われる仕事に見えて、実際は会う相手を確保し続けられるかで結果が決まる仕事です。
金融・保険営業の全体像
形のない商品を、その人の将来の予定に合わせて組み立てるのが仕事です。
この図で分かること:
- 金融・保険営業は、目に見えない商品を長い時間軸で提案する仕事
- 有効求人倍率8.31倍は募集が非常に多い一方、定着の難しさも表している
- 見込み客を誰がどう集めるかが、続けられるかを最も左右する
金融・保険営業の実際の仕事内容
顧客の家族構成や将来の計画を聞き取り、備えるべきリスクに合わせて商品を組み合わせて提案する仕事です。形のない商品を、長い時間軸で説明する点が特徴です。
生命保険会社の営業担当の代表例です。業態と給与体系で時刻と比率は変わります。
生命保険会社の営業担当の流れと一日の代表例です。業態と給与体系で変わります。
求人で聞くこと求人では、見込み客を会社が供給するかと、固定給の保証が何か月かを聞くと続けやすさが見えます。
提案が組み立てられるしくみ
契約は途中の通過点で、その後の見直しと請求の支援まで続きます。
金融・保険営業の年収の実態
平均年収は540.6万円(参考値)ですが、カーブが独特です。40〜44歳で約509万円へ一度下がり、45〜49歳で約615万円へ大きく跳ねます。年齢ではなく、顧客基盤が積み上がったかどうかで決まる形です。
数字で見る金融・保険営業
対応する公的職業分類の全国統計を、需要と働き方の入口として確認します。
令和7年賃金構造基本統計調査による全国平均
所定内実労働時間
職業分類に対応する平均
令和6年度。求職者1人に対する求人数の目安
令和6年度。ハローワーク求人統計の月額
※job tag掲載の対応職業分類(保険営業(生命保険、損害保険))による全国統計です。勤務先の種類や個別求人の条件を示すものではありません。
数字の見方倍率8.31倍は求人が非常に多い水準です。ただしこの数値は需要の強さだけでなく、入れ替わりの多さも反映しているため、働きやすさの根拠にはできません。
年代別の平均年収
同じ公的職業区分で働く人の平均年収を5歳刻みで示します。個人の昇給曲線ではありません。
グラフを読み込んでいます。数値は下の表でも確認できます。
数値表を見る
| 項目 | 平均年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 335.8 |
| 25〜29歳 | 392.2 |
| 30〜34歳 | 438.1 |
| 35〜39歳 | 510.9 |
| 40〜44歳 | 508.7 |
| 45〜49歳 | 615.1 |
| 50〜54歳 | 623.1 |
| 55〜59歳 | 633.1 |
年収の読み方20〜24歳の約340万円から段階的に上がりますが、40〜44歳で約509万円へ一度下がり、45〜49歳で約615万円へ大きく跳ねます。年齢に比例するのではなく、顧客基盤が積み上がったかどうかで差がつく形がうかがえます。
※個人の昇給を保証するものではありません。職業区分全体の平均で、勤務先の種類や資格で差があります。
見込み客開拓・提案設計・アフターフォロー、仕事の3領域
会う相手を見つける段階か、設計する段階か、続ける段階かで必要な力が違います。多くの人がつまずくのは最初の段階です。
見込み客開拓・提案設計・アフターフォローの3領域を比べる
| 比較 | 見込み客開拓 | 提案設計 | アフターフォロー |
|---|---|---|---|
| 主な仕事 | 会う相手との接点をつくる | 必要な備えを商品で組む | 節目の見直しと請求の支援 |
| つまずく点 | 人脈が尽きて手が止まる | 自社商品の範囲に収まらない | 件数評価だと後回しになる |
| 求められる力 | 接点を広げ続ける行動力 | 制度と商品の知識 | 長く関係を保つ誠実さ |
| 求人で聞く | 見込み客は会社が供給するか | 扱える商品の範囲 | 既存顧客の対応は評価されるか |
選び方の軸多くの人がつまずくのは最初の段階です。商品知識より先に、会う相手の確保方法を確かめます。
商品知識や提案力があっても、会う相手がいなければ成果になりません。見込み客を会社が供給するのか、自分の人脈から始めるのかは、続けられるかを決める分かれ目です。
生保・損保・銀行/証券、働く業態の違い
顧客の集め方と、給与体系が違います。来店や既存契約から始まるか、自分で開拓するかで働き方が変わります。
生保・損保・銀行/証券の職場を比べる
| 比較 | 生命保険 | 損害保険 | 銀行・証券 |
|---|---|---|---|
| 顧客の集め方 | 紹介と自己開拓が中心 | 代理店や既存契約の更新 | 来店客と既存取引先 |
| 給与体系 | 成果給の比重が高い会社が多い | 固定給中心が比較的多い | 固定給に賞与を加える形 |
| 身につく力 | 設計力と関係構築 | 事故対応と補償の知識 | 資産運用と金融制度の知識 |
| 求人で聞く | 固定給の保証期間 | 更新業務と新規の比率 | ノルマの置かれ方 |
職場選びの結論業態で、顧客の集め方と給与の安定度が変わります。同じ「金融営業」でも別の仕事だと考えます。
保険営業に向いてる人・向いてない人の特徴
知人に声をかけ続けるのがつらい、収入が読めない。それがつらいなら、金融・保険営業そのものではなく見込み客の供給と給与体系を見直す余地があります。
続けやすさを、行動と職場条件で確かめる
向いているサインだけでなく、同じ強みが負担へ変わる条件も確認します。
収入や家族のことを、失礼にならず尋ねられますか?
まず試す身近な人の将来の計画を、順序立てて聞いてみる税制や社会保障の改正を、継続して追えますか?
まず試す公的年金の仕組みを調べ、自分の場合を計算してみる契約後も、成果に直結しない連絡を続けられますか?
まず試すしばらく会っていない人へ、用件なしで連絡してみる入社直後に身近な人のリストを求められると、人間関係と成果が結びついてしまいます。
保証期間中は安定していても、その後に収入が大きく変わる設計があります。
顧客基盤が積み上がるまで数年かかり、その間の収入が読みにくくなります。
続けやすさの判断三つすべてが得意である必要はありません。続けたい行動があり、見込み客を供給する会社を選びます。
診断結果は適性を断定しません。診断経由では、該当する1タイプの理由だけを記事冒頭に表示します。
金融・保険営業の職場を選ぶときの見方
年収例ではなく、見込み客の出どころと固定給の保証期間で選びます。
入社直後に身近な人のリストを書き出すよう求められ、人間関係を消費しながら数字を作る。固定給の保証が切れたあと、収入が一気に不安定になる。こうした負荷は業態と会社の設計によるもので、職種そのものの性質ではありません。銀行や損保の代理店のように、来店客や既存契約から始まる働き方もあります。
保険営業に向いてる人の特徴
- 家族構成や収入、将来の希望を丁寧に聞き、保障の優先順位を整理できる人
- 税制や社会保障、金融商品の仕組みを学び続け、提案の根拠を更新できる人
- 契約時だけで終わらせず、ライフイベントに合わせて長く連絡を続けられる人
- 目先の売りやすさよりも、顧客にとって無理のない保障や将来必要になるお金を、貯蓄や投資を組み合わせて増やしていくこと。 詳しく見るを考えられる人
保険営業に向いてない人の特徴
- 収入や家族の状況といった個人的な話題を聞くことに、強い抵抗を感じる人
- 制度改正や商品内容の学習を、提案のたびに続ける働き方が負担になる人
- すぐに成果が見えない期間にも、契約後のフォローを積み重ねるのが苦手な人
- 相手の状況に合わせるより、決まった商品を短時間で勧めるほうが得意な人
当てはまっても、力が足りないという意味ではありません。深い聞き取りより商品知識を整理して伝える力が活きる金融事務や、長期フォローより新規提案の速さが活きる法人営業など、強みに合う別の職業を探せます。
保険営業から転職するなら — 強みで選ぶ次の仕事
保険営業で培った強みは、顧客の状況を整理し、複雑な選択肢を納得できる形で伝え、信頼関係を続ける力です。その中心となる力から次の仕事を選ぶと、経験を活かしやすくなります。
ライフプランを聞き取り、必要な選択肢を組み立てる力 → キャリアアドバイザー
相談者の希望や不安を整理し、将来を見据えた選択を支える仕事で活かせます。
制度や商品をかみ砕き、根拠とともに説明する力 → 金融事務・営業事務
正確な知識をもとに手続きや商品案内を支え、社内外の安心につなげる仕事へ渡せます。
契約後も連絡を重ね、関係を保つ力 → カスタマーサクセス
導入後の顧客に伴走し、利用上の課題を解決しながら継続利用を支える場面で役立ちます。
相手ごとの課題を見立て、提案を調整する力 → 法人営業
企業の課題を聞き取り、商品やサービスの活用方法を提案する仕事で提案設計の経験を活かせます。
どれが自分に合うかは、無料3分の適職診断で強みから絞れます(登録不要)。上の診断ボタンから確認できます。
金融・保険営業の求人票で確認する8項目
年収例ではなく、給与体系、保証期間、見込み客の供給、身内への営業の有無を質問へ変えて確認します。
求人の言葉を、8つの確認質問へ変える
あいまいな求人文言を、入社後の仕事と生活が見える質問へ変えます。
-
求人にある言葉初年度年収保証
企業へ確認する質問保証は何か月続き、その後はどうなりますか?
答えから分かること保証の期限
-
求人にある言葉頑張り次第で高収入
企業へ確認する質問固定給と成果給の比率はどれくらいですか?
答えから分かること給与体系
-
求人にある言葉未経験歓迎
企業へ確認する質問見込み客は会社が供給しますか、自分で集めますか?
答えから分かること続けやすさの核心
-
求人にある言葉研修充実
企業へ確認する質問募集人資格の費用負担と、不合格時の扱いはどうなりますか?
答えから分かること資格取得の条件
-
求人にある言葉自由な働き方
企業へ確認する質問身近な人への営業を求められることはありますか?
答えから分かること人脈への依存
-
求人にある言葉既存顧客も担当
企業へ確認する質問既存顧客のフォローは評価に含まれますか?
答えから分かること評価の範囲
-
求人にある言葉定着率が高い
企業へ確認する質問直近3年の在籍3年以上の割合はどれくらいですか?
答えから分かること実際の定着
-
求人にある言葉キャリアアップ支援
企業へ確認する質問個人向けから法人向けへ移った例はありますか?
答えから分かることキャリアの広がり
比較の結論同じ言葉でも、答えが違えば職場は別物です。保証期間・見込み客・人脈依存まで答えられる求人を比べてください。
資格・未経験・働き方Q&A
未経験でも入りやすい一方、続けられるかは見込み客の集め方で決まります。入りやすさと続けやすさを分けて整理します。
資格・未経験・働き方の現実
入りやすさと続けやすさを分けて、会社の設計まで確認します。
Q資格は必要ですか?
保険を扱うには募集人の登録が必要で、生命保険・損害保険それぞれに試験があります。入社後に受けるのが一般的です。費用を会社が負担するか、不合格だった場合にどうなるかを先に確認しておくと想定外を減らせます。
Q未経験からなれますか?
なれます。有効求人倍率8.31倍が示すとおり募集は非常に多く、他業種からの転身も一般的です。ただしこの数値の高さは、入れ替わりの多さも反映しています。入りやすさと続けやすさは別だと考えてください。
Qフルコミッションとは何ですか?
固定給がほとんどなく、成果に応じた報酬が収入の中心になる体系です。上限がない反面、成果が出ない月の収入が大きく落ちます。「初年度保証」がある場合も、保証が切れたあとが実際の姿なので、期間を必ず確認してください。
Q身内や友人に営業しないといけませんか?
会社の方針によります。入社直後に身近な人のリスト作成を求める会社もあれば、来店客や既存契約から始まる業態もあります。人間関係を消費したくない場合は、見込み客を会社が供給するかを面接で確かめてください。
Q何年くらいで安定しますか?
顧客基盤が積み上がるまで数年かかるのが一般的です。年収カーブが45〜49歳で跳ねるのは、その積み上がりが効いてくる時期と重なります。逆に言えば、それまでの数年を支える給与設計かどうかが続けられるかを決めます。
応募判断の基準「保険営業ができるか」と「その会社の設計で数年続けられるか」は別の問いです。分けて考えます。
出典・免責
年収と求人統計は公的職業区分の参考値であり、個別求人の提示額や将来の採用を保証しません。適職診断のスコアとタイプ別理由は当サイト独自算出で、採用可能性や成功確率を示すものではありません。
すべての出典と参考資料を見る
- 参考資料:厚生労働省 job tag トップ
- 職種・適性の分類:当サイト編集部が上記資料を基に整理
GLOSSARY
この記事の用語ミニ辞書
用語集を五十音から探すRPG TYPES
金融・保険営業に向いている診断タイプ
金融・保険営業が求める働き方に、考え方や行動の傾向が近いのは次の3タイプです。
87%
雷属性
稲妻忍者
省エネで静かに速い
行動力96が持ち味のタイプです。
#2
87%
雷属性
轟雷マジシャン
発想を即実装する
この3タイプの中では情熱が最も高いタイプです。
#3
86%
水属性
潮流ヒーラー
空気を整える癒やし
この3タイプの中では共感力が最も高いタイプです。
適合度は当サイトが行動特性と職業の要求特性の一致度から独自に算出した目安です。採用可能性や成功確率を示すものではありません。
このページの統計値は、下記の出典から必要な項目を抜き出し、図表や記事の形へまとめ直す編集・加工を当サイトが行っています。編集・加工した内容の責任は当サイトにあり、このページは国(府省等)が作成したものではありません。