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「求人が多い」と聞いても、自分の職種で多いとは限りません。求職者1人あたり何件の求人があるかを示す割合。1を超えると求人の方が多い状態。 詳しく見るは職種によって0.15倍から12倍超まで開きがあります。この記事では職種別の実数を確認し、数字の限界を踏まえたうえで、自分の職種の調べ方と次の行動へつなげます。
統計の年度値は更新・改定される場合があります。応募や学習の判断は、一つの数値に寄せず、最新の求人条件とあわせて確認してください。
有効求人倍率は、職種でどれくらい違う?
同じ時期でも、職種によって0.15倍から12倍超まで違います。全国平均(1.17倍)だけでは、自分の職種の状況は分かりません。
有効求人倍率とは、仕事を探す人1人あたり何件の求人があるかを示す割合です。1倍より大きければ求人の方が多く、1倍より小さければ応募者の方が多い状態です。
職種別の有効求人倍率(令和6年度)
グラフを読み込んでいます。数値は下の表でも確認できます。
| 項目 | 有効求人倍率 |
|---|---|
| 商社営業 | 12.12 |
| 施工管理 | 8.56 |
| 品質管理 | 4.15 |
| 施設介護 | 3.09 |
| Web開発 | 2.57 |
| 看護師 | 2.41 |
| 経理事務 | 0.59 |
| 一般事務 | 0.3 |
| デザイナー | 0.15 |
この図から分かること最も高い商社営業(12.12倍)と最も低いグラフィックデザイナー(0.15倍)では約80倍の開きがあります。全国平均だけでは職種の実態は見えません。
※ラベルは略称です。正式な職業分類名とデータ年度は出典を参照してください(令和6年度・ハローワーク統計)。
この図の結論は、「転職市場が良い・悪い」という一言では、職種ごとの現実を説明できないということです。
職種で正反対になる市場のようす
同じ時期の転職市場でも、職種によって状況は正反対になります。
この図で分かること:
- 人手が足りない職種と、応募が集まる職種がはっきり分かれる
- 全国平均の1.17倍は、職種差をならした入口の数字にすぎない
- 自分の職種の数字を、個別に確認する必要がある
倍率が高い職種は、本当に「入りやすい」?
応募のハードルが下がる傾向はありますが、「入りやすい」と「続けやすい」は別です。数字の集計範囲と、倍率が高い背景を確認します。
集計範囲の注意
この倍率はハローワーク経由の求人と求職者だけを集計した数字です。民間の求人サイトや求職者と企業の間に立ち、求人紹介から選考の調整までを支援する職業紹介サービス。 詳しく見る経由の動きは含まれません。事務職やデザイナーのように民間経由が中心の職種は、実際の求人量より低く見えることがあります。
また、倍率が高い職種には、労働時間や体力面など採用が難しくなる背景がある場合があります。数字の高さを「入りやすさ」とだけ読まず、労働条件までセットで確認します。
倍率が示すこと・示さないこと
| 観点 | 倍率から分かること | 倍率だけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 集計の範囲 | ハローワークで扱う求人と求職者の比率 | 民間求人サイトや転職エージェント経由の動き |
| 需要の傾向 | 求職者1人あたりの求人の多さ | 選考の難易度や、求められる経験の水準 |
| 働く条件 | — | 労働条件、定着のしやすさ、倍率が高い背景 |
この図から分かること倍率は「応募の集まりやすさ」の目安です。働きやすさは求人票と面接で別に確かめます。
有効求人倍率の仕組み
倍率は求人の数を仕事を探す人の数で割った値で、ハローワーク経由の集計です。
この図で分かること:
- 倍率は「求人の数 ÷ 仕事を探す人の数」で決まる
- ハローワーク経由の求人・求職だけを集計した数字
- 1倍を境に、求人が多いか応募が多いかが分かれる
自分が気になる職種の倍率は、どう調べる?
厚生労働省のjob tag(職業情報提供サイト)で職業名を検索すると、職業ごとの倍率と年収を無料で確認できます。
job tagで職種の数字を調べる4ステップ
job tagで気になる職業名を検索する
有効求人倍率と年収の全国値を確認する
データ年度と職業分類の幅をメモする
実際の求人票の条件と突き合わせる
比較で残すこと統計の確認から実際の求人へ、一段ずつ下りて判断材料へ変えます。
年度の読み方
倍率と年収は別の調査から来ています。倍率はハローワーク統計(年度)、年収は賃金構造基本統計調査(年)です。参照年を揃えてから読み比べてください。
倍率が低い職種を目指すときは、何を準備する?
倍率が低い職種は応募が集まりやすく、比較される前提の準備が必要です。諦める理由ではなく、準備の密度を決める材料にします。
準備は三つに分けられます。第一に、いまの仕事の中から目指す職種に近い作業を洗い出し、言葉にすることです。第二に、いきなり本命の職種だけに絞らず、関連業務を含む求人から近づくルートも並行して見ることです。第三に、仕事内容・給与・勤務時間・休日など、募集条件をまとめて示した書類や画面。 詳しく見るで繰り返し求められる経験やツールを確認し、学ぶ内容をそこから逆算して絞ることです。
倍率の数字と付き合う手順
数字の大小に反応せず、集計範囲と実際の求人条件まで確かめてから判断します。
この図で分かること:
- 倍率が低い=無理ではなく、準備の密度を上げる合図
- 経験の言語化と隣接ルートで、比較に耐える応募へ変える
- 学ぶ内容は、求人で繰り返し求められる要件から逆算する
気になる職種は、どの戦略で目指す?
この記事で決めるのは気になる職種を、どの戦略で目指すかです。倍率の高低は諦める基準ではなく、準備の内容を変える合図として使います。
倍率の状態別・数字の読み方と取るべき行動
| 倍率の状態 | 数字の読み方 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 高い(2倍以上) | 求人数は比較的多いが、人手不足の背景がある場合も | 労働条件・離職率・勤務地の偏りを求人票で比較する |
| 中程度(1倍前後) | 経験や地域で有利不利が分かれる | 自分の経験と求人要件を照合し、足りない部分を特定する |
| 低い(1倍未満) | 応募者が集まりやすく、比較される前提になる | 実績の言語化・隣接職種の併願・応募経路を増やす |
この図から分かること倍率は諦める基準ではなく、準備の内容を変える合図です。高倍率側にも条件の確認が必要です。
グラフに気になる職種があるなら、数字から個別記事へ進めます。Web開発(2.57倍)は、未経験求人と経験者求人を分けて見る必要があります(Webエンジニアの仕事内容・年収・必要な経験)。看護師(2.41倍)は、夜勤や勤務先によって条件差が大きい職種です(看護師の働き方と求人の確認項目)。
数字を行動へ変える確認項目
-
気になる職種の倍率と年収を確認するjob tagで職業名を検索し、データ年度と分類の幅までメモする。
-
実際の求人を3件並べる民間サイトも含め、業務内容と必要な経験を同じ軸で比べる。
-
自分の経験で説明できる部分を書き出す足りない部分は、求人で繰り返し求められる要件から学ぶ内容を絞る。
市場全体の読み方(全国指標や失業率の推移)は、2026年の転職市場動向で解説しています。
出典・参照年月
- 職業別の有効求人倍率(令和6年度)・平均年収(令和7年賃金構造基本統計調査): 厚生労働省 job tag 各職業ページ(2026-07-16確認) ※対象職業と正式分類名:
- 全国平均の有効求人倍率1.17倍(2026年5月分): 厚生労働省 一般職業紹介状況(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74004.html)
- 記事の最終確認日: 2026-07
統計は職業分類全体の平均で、個別求人の条件や採用可否を保証するものではありません。グラフの略称は本文出典の正式分類名に対応します。
この数字を引用する場合
出典と条件をそのまま写せる形にしています。
内容 職種別の有効求人倍率(令和6年度)と平均年収(令和7年賃金構造基本統計調査)を、9職種で並べて整理
整理 RPG適職診断 編集部
数値の出典 厚生労働省 job tag 各職業ページ/全国平均は厚生労働省 一般職業紹介状況(2026年5月分・1.17倍)
取得日 2026年7月16日
主な内容 同じ時期でも職種によって有効求人倍率は0.15倍から12倍超まで開く
言えないこと 倍率は職業分類全体の平均であり、個別求人の条件・採用されやすさ・個人の年収を示すものではありません。倍率が高い職種が「入りやすい」という意味でもありません(本文②で扱っています)
出典URL https://rpgtype.link/articles/career-occupation-demand-2026/
GLOSSARY
この記事の用語ミニ辞書
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