取材
しゅざい
記事の素材となる一次情報を、インタビューや現地訪問で直接集めること。
取材は、記事の核になる情報を、当事者へのインタビューや現地の観察で直接集める工程です。調べ物だけでは得られない一次情報が、記事の独自性を生みます。
実際に何をするのか
準備、実施、確認の3段階に分かれます。
準備では、相手の経歴や公開情報を調べ、聞くべきことを組み立てます。調べれば分かることを本人に聞くのは時間の無駄になるため、事前調査の量がそのまま当日の質を決めます。
実施では、用意した質問を順に消化するのではなく、相手の答えから次の問いを立てます。想定になかった話が出たときにそちらへ進めるかどうかが、取材の成否を分けます。
確認では、事実関係と引用箇所を相手に確認します。誤りをそのまま出すと、記事だけでなく取材相手にも迷惑がかかります。
「調べる」との違いはどこにあるか
検索やAIで得られる情報は、すでに誰かが言葉にしたものです。取材で得られるのは、まだ言葉になっていないことです。
「なぜそう判断したのか」「そのとき何を迷ったのか」といった問いへの答えは、本人に聞かなければ存在しません。生成AIによる執筆が広がるほど、この差が記事の価値になると言われるのはこのためです。
逆に言えば、本人に聞かなくても書ける内容しか聞けていない取材は、時間をかけた意味がありません。
求人・仕事選びでの見方
編集職の求人で「取材あり」とある場合、次を確認してください。
- 月あたりの取材本数。多すぎると準備の時間が取れず、聞くだけの取材になります
- 取材先の決まり方。自分で企画を出せるか、割り当てられるか
- 出張の有無と範囲。現地取材が中心なら生活への影響が大きくなります
1つ目が最も効きます。準備に時間を割けない体制では、取材の経験を積んでも力が伸びにくくなります。
出典・参考
- 厚生労働省「job tag 雑誌編集者」https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/211 (2026-07-17参照)